住民への説明と異なる?「建設残土」の盛土勾配

久万高原町西明神槇の川に「採石跡地盛土復旧緑化工事」が行われようとしています。これは、いわゆる「建設残土」によって、採石跡地を埋め立てるというものです。(左の写真は、当該採石跡:2024年4月撮影)
中予地方局はこの開発に対し、今年3月6日付で許可を発しています。

これについて、開発事業者である山海(やまなみ)興産が、地元の方と交わした「協定書」と関連文書があります。その中の「技術的な詳細説明」には次の様に記されていました。

「絶対に部分的でも崩壊や流出を防ぐ為、26度勾配(1:2.0勾配)で計画いたします。高さ5m毎の小段幅も、排水施設の維持管理を容易に行うべく3m幅を確保致します」などとしています。

大野よし子議員は、中予地方局が許可の判断に用いた資料を情報公開で入手しました。盛土の様子を図面(左図)で見ると、斜面は「1:1.8」となっており、勾配29度にあたります。小段の幅も2mとなっています。
住民に示した内容とは異なっているようです。

近年、気候が荒々しくなり、降雨量も増しています。こうしたもと、上記のような食い違いは、決して小さな問題ではないはずです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする